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【映画】アリー スター誕生|愛か、病か。

アリー

最後にジャクソンがとった行動は、「愛」か「病」か?

実話がベースというか、厳密には「モデルとなる人物がいた」ということらしい。

「あのレディガガだ」という事実だけで、十分画面に引き付けられるが、

ストーリー的には退屈で、ベタな展開だ。

むしろ、「これをどう着地させる気だ?」という思いでいっぱいだった。

そして、迎えた最後のシーン。

なぜか私は泣いていた。

 

やっぱり、ガガの歌声は、内面にぐわーっ!!と響いて鳥肌が立つ。

さすが。

 

アリー(レディ・ガガ)にとって、愛する人であり、夢を叶えてくれた恩人でもある

ジャクソン(ブラッドリー・クーパー)。

彼は、複雑な境遇と繊細過ぎるメンタルの持ち主で、

アリーと出会った時にはすでに立派なアル中に仕上がっていた。

 

色々とやらかすが、どうしてもアルコールを断つことができない。

そしてついに自分でも引き受けきれないほどの大失態をしでかしたジャクソンに、

「いいのよ。病気だから仕方ないの。」と許すアリー。

 

これは、「大きな愛」とか「深い愛」とかいう言葉では片付かない。

ちょっと理屈っぽくなるけど、大きいとか深いというのは、相対的な言葉だ。

より大きくより深い方が良い、というニュアンスを含む。

そもそも目に見えない「愛情」に良いも悪いもない。

 

周りに何と言われようが、アル中だろうが、その人が必要だということ。

幸せにしてくれるかどうかではなく、必要かどうか。ただそれだけだ。

 

今となっては、もうこんな浮き沈む愛は99.99999%無縁だけど、

若い頃に感じた、「愛こそ無敵!」な感じをちょっとだけ思い出せる。

キャスト

監督:ブラッドリー・クーパー

出演:レディー・ガガ, ブラッドリー・クーパー, アンドリュー・ダイス・クレイほか

あらすじ

自分に自信がなく歌手の夢を諦めかけていたアリー。有名ミュージシャン=ジャクソンとの偶然の出会いが、彼女の人生を大きく変える。――「君の歌は奇跡だ」ウエイトレスから一気にスターダムを駆け上っていくアリー。激しく惹かれあうジャクソンと、全米のステージで一緒に歌う幸せな日々を過ごすが、次第に自分を見失っていき・・・。愛と成功のはざまで、最後に彼女がつかんだものとは――?

Amazon作品紹介より