映画エッセイ

映画を観て感じたことを軽い気分でつづります。

【映画】ヴィンセントが教えてくれたこと|聖人:トンデモ爺さん。

ヴィンセント

 

「聖人」は、「人」に対してではなく、「行為」に対する言葉だと思う。

原題『St. Vincent』(聖人:ヴィンセント) 

聖人とは

一般的に、徳が高く、人格高潔で、生き方において他の人物の模範となるような人物のことをさす。Wikipediaより

トンデモ爺さんヴィンセントにはハラハラさせられた。

他人事だから見ていられるが、この隣人にわが子を預けるにはかなりの勇気が要る。

この爺さんからは、教育上、非常によろしくない匂いがプンプンしている。

 

ところがどっこい、知れば知るほど、ヴィンセントは慈悲深い人なのだ。

ヴィンセントの周りの人たちはみな、色々と事情を抱えている。

特に、ナオミ・ワッツ演じる「夜勤の人」との関係に合点がいってからは、

ヴィンセント爺さんに対する見方が180度変わる。

 

「世の中には大変な人がいる!!」「社会は変わらければならない!!」

自分は安全な場所にいながら、声高に叫ぶのは簡単だ。

YouTubeのアカウントがあれば小学生にもできる。

 

たとえ小さなことでも、実際に手を差しのべる行為にこそ価値があって、

一番エネルギーがいるのだ。

 

 

完璧な聖人なんていないし、ましてや目指す必要などない。

人間だから、時々ポンコツになる。

私はしょっちゅうポンコツになって自己嫌悪の闇だったが、

最近では「人間くさくていいじゃないか」と自分を洗脳している。

 

凡人の私には、お金もないし、社会の仕組みも変えられないけれど、

目の前の人に小さな親切をすることはできる。

せっかくいい映画を観たので、

妊婦と子連れのお母さんには、躊躇せずに席を譲ることを

ここに宣言する。

キャスト

監督:セオドア・メルフィ

出演:ビル・マーレイ,メリッサ・マッカーシー,ジェイデン・リーバハー

           ナオミ・ワッツほか

あらすじ

酒とギャンブルに溺れる不良ジジイ、ヴィンセントは、ひょんなことからお隣に引っ越して来た小学生オリバーの放課後の面倒を見ることになる。行きつけのバーや競馬場にオリバーを連れ歩き、一見ろくでもないことを教え込んでいくヴィンセント。それでも不思議と2人の間には年の差を超えた友情が芽生え、ささやかな冒険の日々が始まった。しかしある事件をきっかけに2人の交流の日々に終止符が打たれてしまう。嫌われ者のヴィンセントの本当の優しさを証明するためにオリバーがとった意外な行動とは―― Amazon作品紹介より