【読書サプリ】『ツナグ』辻村深月(著)
選ぶのも選ばれるのも、たったひとり。
あらすじ
一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者(ツナグ)」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員……ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。 Amazonより
こんな人におすすめ
★ファンタジーで感動したい人
★大切な人がいるあなた
注目・効能
一生に一度だけ、死者との再会を叶えてもらえる。ただし、断られるかもしれない。
なぜなら、死者の方も、会えるのは1回(ひとり)だけだから。
それに、ツナグはいつでも簡単に頼める訳じゃなく、結構大変。
自分は、誰に会いたいだろう。そして、誰かに会いたいと言ってもらえるのだろうか。
考えを巡らせれば巡らせるほど、いない。
まぁ多分、自分が死んだのちに、息子から「母さんに会いたい」と言ってもらえたら、それはそれでうれしいだろうなって思うんだろうけど…
息子の1回を私が使うのもナンだしなぁ。
ここに登場している人たちはみな、心残りがあるんだよね。
生きてる間に聞けなかった、伝えられなかったことがあるから、会いたいわけで。
私、会いたい人がまったくいない。今のところ。
てことは、つまり、わりと言いたいことは言っちゃってるんだと思う。
ツナグに頼んでまで会いたい人がいないのって、案外幸せなことなんじゃ…
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